広島中心部から西部丘陵地帯の移動手段として、1994年に開通した「アストラムライン」。この1994年は、広島にてアジア大会が開催された年で、この「アストラムライン」は主に会場アクセス線としての開業だったと記憶してます。
地元、広島にいる間はほとんど利用する事がなかったのですが、営業で広島を回る際は、頻繁に利用するようになりました。
見てのとおりの高架式の新交通システムです。今回は中筋→新白島間にて利用。
開業から20年を経過していることもあって、多少古さも目につきますが、キレイな駅舎の印象ですね。尚、このアストラムラインの自動改札は、開業当時は中四国で初めての自動改札だったようです。現在は、広島のみで使える、交通系ICカード「Paspy」を利用して乗車する事ができます。
さて、改札を通過してホームに上がってみます。
ホームは乗降ドアで囲われている為、安全ですが、夏場は解放感がなく非常に暑いといった弊害も。現在はどうだったか記憶にないのですが(あまり気にしていないので…)、開業当時は空調がなく、画像の扇風機のみといった中々の設備状況だったかと。広島の夏も厚いので結構蒸し風呂状態になるんですよね(汗 今の空調状況をはっきりと記憶していないのですが、今夏また確認してみたいと思います。
そして約10分間隔で運行されている、車両がホームにやってきました。
こちらも車体の使用年数が20年を越えているようですが、古さは感じませんね。今後の車両更新の計画もあるようなのですが、オレンジのイメージカラーは継続されるのでしょうね。
乗車すると、最高速度約60㎞で広島市内へ向かいます。ちなみにワンマン運行です。
近年、新白島駅が新たに設置され、JRと接続されたことによって利便性が著しく向上しましたね。広島の市街地の立地性は少し特殊で、JRの利用が難しいところがあり、もっぱら市民の足は広島電鉄やバス、そしてこのアストラムラインに偏っていたんではないでしょうか。この新駅の接続によって、個人的には広島西部地域(五日市や廿日市方面)へのアクセス時間が短縮されています。活用の幅が拡がったのは嬉しい事です。
新しい新設駅だけあって、新白島駅は近未来感を感じるモダンな造りです。ここからJR新白島駅への乗り換えが可能となっています。
JR新白島駅 「Red Wing」もご参考下さい。
アストラムラインの延伸の話もあるようなので、開業20年を経て、利便性が高まっていくことが予測される広島の代表的な交通機関です。観光の方にはなかなか利用する機会は少ないかもしれませんが、機会あれば乗車されてみて下さい。
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