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GREEN MOVER / 広島の路面電車新時代の始まりとなった低床車両

広島はいわずと知れた路面電車王国です。現在でも被爆車両も含め実に多様な車両が広島の街中を縦横無尽に走っています。そんな中で時代の潮流にあわせて低床車の割合が多くなってきているようですが、今回はその先駆けとなった「 GREEN MOVER 」の乗車レポートをお届けします。

 

 

 

路面電車王国の広島

広島には鉄道・軌道、そしてバスなど多様な交通手段を運営している広島電鉄がその存在感をはなっていますが、広島では愛称「広電(ヒロデン)」という名で親しまれていますね。特に路面電車については広島市内のみならず、宮島まで運行されており、JRと平行した路線として特に存在感がありますね。

 

 

広島電鉄運行路線図2018年8月現在 公式サイトより参照

 

公式サイトより参照させてもらった運行路線図です。かなりの範囲をカバーしているのがわかるかと思いますが、総延長は35.1km(Wikipedia参照)にもおよんでいるようです。

 

特に広島市内から宮島まで運行されている、宮島線は原爆ドームと宮島(厳島神社)という2つの世界遺産を結ぶ路線として多くの観光客の方にも利用されています。

 

 

低床車 「 GREEN MOVER 」の導入

そんな広電ですが、現在では低床車両の導入が進み、街中でみかけるその多くが現代的な低床車両になってきたように思います。今回のレポートでお届けする「 GREEN MOVER 」はその先駆けとなる車両でした。

 

この GREEN MOVER は正式には「広島電鉄5000形電車」と呼ばれており、ドイツのシーメンス社製の車両です。第一号の車両についてはドイツから空輸で広島にやってきたとの事でした。従来の路面電車と違い、バリアフリー、ユニバーサルデザインに対応した低床型の車両としてとても利用のしやすい車両構造です。乗降はもちろんですが、車内もスペースに余裕のある作りで、それまでの車両とはあきらかに違った時代の幕開けを感じるものだったのを良く覚えています。(当方は当時広島在住でした。)

この低床車輌の5000形以降、5100形(GREEN MOVER MAX)、1000形:2代目(GREEN MOVER LEX)と車輌のバリアフリー化が進んでいくことになります。※GREEN MOVER LEXについては別記事にてレポートしてますのでご参考ください。

 

 

GREEN MOVER にて原爆ドーム前から広電五日市まで往復利用

 

車輌のバリアフリー化に合わせて電停のバリアフリー改修もずいぶんと進んだようですね。市内中心部の電停はとても利用しやすい環境になっています。

早速乗車してみます。

 

 

 

車内は従来まで(低床車輌以外)と比較すると断然広く感じます。何よりも段差がないのが乗降時も含めた利用の快適さにつながっているのは言うまでもないですね。

 

そして電車に揺られる事、約35分で広電五日市に到着します。原爆ドーム前からは18電停目になります。運賃は片道240円ですが、広島電鉄は市内線は一律180円の運賃なのですが、宮島線に関しては対キロ区間制の運賃となっています。ちなみに運賃は降車時支払いとなっています。

 

 

そして広電五日市で降車後に所用を済ませて、再度市内へリターンです。時刻は夕方に指しかかっていました。

 

 

実はこのとき急な所用で、原爆ドーム前の3つ手前の電停である土橋で降車することになったのですが、ここで色々な車輌を見ることができました。

 

 

GREEN MOVER と並んで3900形が見えますね。

 

 

そして GREEN MOVER LEX が入ってきました。路面電車は次々と車輌が通り過ぎていくので少し時間をおいてみていると様々な車輌を見ることができるのが楽しいです。広島電鉄は多用な車輌を運用されているので飽きる事がないですね。

 

そして土橋での所用を終わらせ、再度原爆ドーム前まで乗車しました。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、広島電鉄にはまだまだ多用な車輌が広島市内を走り回っています。少し時間に余裕を持ってこの路面電車で広島観光を行えば、色々な車輌に乗車できるかもしれませんよ。

 

ぜひご参考をー。

 

 

 

 

地図

 

 

行程

 

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