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太平洋フェリーいしかり S寝台 201610

 

2016年は予想以上に太平洋フェリーを利用する機会が多かった年です。お蔭様で、いつもはB寝台を利用する事が多いのですが、この年最後の利用もS寝台を利用しての旅路となりました。

 

 

 

いつもと同じく、仙台駅前からの直通バスを利用して移動します。この日は仙台は好天に恵まれて、仙台出張を締めくくるに良い日和に。

 

 

乗船手続きの風景はいつもの通りなので、今回は割愛。港到着と同時に手続きをすませて、足早に乗船します。

 

 

長いボーディングブリッジを歩いていしかりへ向かうと、船長さんのお出迎え。いつ乗船してもこの瞬間がわくわくします。

 

 

乗船後そのまま寝台へ荷物を置きに向かいます。

 

 

今回の船室は536。S寝台の船室です。以前の記事にも書きましたが、「きそ」と「いしかり」でS寝台でも実は大きな違いがあるんです。

それは…

 

 

寝台足元の収納の大きさです。

 

 

みての通り、当方の104Lをほこる最大サイズのリモワクラシックフライトはまったくもって入らないのです。これがいしかりのS寝台。

そして、こちらが…

 

 

みてください!きそでは入るんですよー!これ普通のサイズのスーツケースを利用されている場合は気づかない点でしょうが、フルサイズのスーツケースや、厚みのある荷物を持ち歩かれる際は注意が必要な点です。こんなこともあって当方は「きそ」派だったりw

 

荷物も片づけて、出航まではゆっくりと過ごします。いつもは船内やデッキを歩きまわるのですが、出張のしめくくりということもあって、なんだか疲労感が満載で、昼食をいただきながらまったりとすることにしました。

 

 

この日の昼食はカレーをチョイス。

 

 

海を眺めながらの食事は、味もですが、なんだか一段階上のスパイスですね。あ、ちなみにカレーにソースはかける派です、あしからずw

 

 

そうこうしているうちにいつの間にか出航していまして、船は徐々に太平洋に向かっていきます。天候にも恵まれたこともあって、気持ちがとても良かったです。

この日はデッキにはそれほどでたりしなかったので、姉妹船「きそ」とのランデブーは窓からその光景を楽しむことに。

 

 

けっこう近くを通るんですよねー。太平洋を進んでいるときは、東側(太平洋側)は一面海原なので、よけいにこの光景に惹かれるのかもしれませんね。

ちなみにいつもはレポートしないのですが、この太平洋側の反対側(本州側)にもいつも乗船時にはデッキにて眺めて考えるポイントがあります。今回はあえてご紹介。

 

仙台港を出航して3時間程度進んだ頃でしょうか。遠目ですが、確実にそれは視界に入ってきます。

 

 

なんだかわかりますでしょうか?スマートフォンで撮影したので、拡大もこれが限界だったのですが、通称F1です(画像違っていたらすみません、デッキで色々撮影したので間違いはないとは思うのですが…)。実は、太平洋フェリーの航路は結構陸地近くを通るので、このように沿岸を眺めることができるのです。現在もこの地域の陸地は立ち入り規制がかかっているかと思いますが、もしかしたら一般の方が肉眼で見られるのは、この太平洋フェリーからだけかもしれません。(一般船舶の立ち入り等についてはどうなっているんですかね?)

この地点を通過する際は、毎回デッキにて肉眼でF1を眺めて当時のことを考えたりしています。当方は広島出身ということもあって、この問題にはもしかしたら多くの他県の方よりは少しナーバスに思っているかもしれません。これは広島の友人・知人などと話しても同じような感覚を感じる事があったりします。福島と広島に起こった出来事は厳密にいえば違うとは思いますが、大きな意味では同じ土壌とも言えます。これに関してのさまざまな課題が中々解決の糸口も見えてきていないのかもしれませんが、やはり日本人としては心に留めて自分なりの考えを持つべきだと考えたりするのでした。

 

そんな事を考えながらも船は南下を続けて、一路名古屋へ向かっていきます。

 

 

凪という表現がぴったりとあてはまるほど、この日の天候は恵まれていました。そのおかげで最高の日暮れ時を迎えて、ゆったりとした時間を船旅とともに過ごしたのでした。

 

 

あとは船内で集中作業を深夜まで行う恒例の作業タイムに。その後、ラウンジでの映画鑑賞で一日を締めくくりました。

 

 

 

 

 

そして夜が明けると、名古屋港は目前です。この日は早着便ではなかったので定刻通りの到着になります。

 

 

この日もとても良い天気。名古屋港前には中部国際空港なども右手に見えたりと旅の終わりが惜しくなりながら下船の時を待ちます。

ちなみにモーニングバイキングを頂いて着港までの時間はゆったりと。やはり前日に続いての海を眺めながらの食事は格別ですね。

 

 

そして定刻通りに名古屋港フェリーターミナルに「いしかり」は到着。今回の仙台出張も無事に〆ることができたのでした。

 

 

来年も利用する事があると思いますが、次こそは寝台から1等船室にアップグレードして利用してみるのを密かな目標にしたいと思います。

 

 

地図

行程

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