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地下鉄2駅分の距離を適度な運動 / 札幌駅前通地下歩行空間

こんにちは。札幌には札幌駅からすすきの駅まで地下歩道( 札幌駅前通地下歩行空間 )でつながっているのですが、結構歩いて移動する方も多いんですよね。当方も時間あればこの区間は歩いて移動することが多いです。今回は、すすきの駅から札幌駅までの歩行空間を歩きながら写真をとった際のレポートをご紹介します。

 

 

札幌駅からすすきの駅まで地下で直結

この 札幌駅前通地下歩行空間 は札幌駅の直下からすすきの駅まで地下で直結しています。もちろん同区間は地下鉄路線となっているので、地下鉄を利用するのが基本だとは思いますが、意外とこの空間は歩いて移動する方も多いんですよね。特に冬場なんかは地上は雪などで歩行が面倒ですから、それもあって天候に左右されない、地下の空間はとても有用な通路・空間だといえます。

今回は2018年の3月末に札幌出張の際、最終日の早朝から空港に移動するために宿泊地の中島公園からすすきのまで歩いて、そこから地下に降りて、札幌駅まで通しで歩いてみました。早朝ということもあって、まだ人通りもまばらでしたから、写真も結構撮る事ができたので簡単な説明と一緒にご紹介しておこうと思います。

この 札幌駅前通地下歩行空間 は厳密にいえば、札幌駅と大通駅の間の空間の事なのですが、以前よりあった地下街と直結していることですすきの駅直下までつながっているという形になっています。その総距離は札幌駅の北側からすすきの駅まで約1,900mあまりもあるそうなので、ちょっとしたウォーキングができますよね。 ちなみに愛称もあって「チ・カ・ホ」と呼ばれて親しまれています。沿革や詳細は公式サイトをご参考下さい。

 

それでは歩行の時系列にあわせて画像を交えてご紹介してゆきます。

 

すすきの側よりスタート

すすきの駅の直下から地下通路は始まります。駅の構内の先に地下街への扉がありますのでそちらを通ってスタートです。

 

 

この扉をくぐると地下街「POLE TOWN(ポールタウン)」が始まります。まだ早朝ということもあってお店はほぼ閉まっていました。スタート時刻は6:45です。

 

 

扉をくぐると少し傾斜があり下っています。駅と地下街が少し高さに高低差があるんでしょう。このゆるやかな下り坂を進みひたすら直進です。しばらく進むと、左右に出口(エスカレーター)が見えてきます。

 

 

案内板を見るとここは狸小路の真下にあたるところです。

 

扉の向こうにエスカレーターが見えると思うのですが、荷物が多い場合はこのエスカレーターがとっても助かるんですよね。地下空間を歩く際は、この狸小路の出口からエスカレーターを利用して出ることが多いですね。

 

そしてさらに直進していくと、ポールタウンの出口が視界に。

 

 

ちょっとここから雰囲気が変わるんですよね。ここは地下鉄大通駅のあたりになります。駅前通地下歩行空間の開通と同時にこの空間も改装されたようです。様々な施設が追加されたりしています。休憩スペースなども多くて便利な空間です。またこの空間は地下鉄南北線と東西線の結節点になるので、人々の往来も多いので、空間自体かなり余裕を持ったつくりの印象です。

 

 

 

デジタルサイネージなども設置されて最近の施設だなーと思わされます。他の街と比べても札幌駅はこの地下通路へのデジタルサイネージの設置は早かったように記憶してるんですよね。街の改装のタイミングなんかもあるとは思うのですが、他の地方都市とかだとなかなかお目にかかれなかったように思いますから、札幌のデジタルサイネージの導入はとても印象に強く残っています。(あくまで個人的な感想です)

 

そしてこの空間をさらに札幌駅方面に進んでいくといよいよ 札幌駅前通地下歩行空間 がはじまります。

 

 

札幌駅前通地下歩行空間 は大通→札幌駅までの広大な地下通路

大通駅の改札を横目に進むと、札幌駅前通地下歩行空間の入り口が広がっていますので、ここを通って札幌駅に向かって行きます。

 

 

扉が連続してもはや”壁”といった感じですが、ここからスペースがぐっと広がってくるんですよね。扉をくぐって歩行空間を進みます。

 

 

みてのとおりのとても大きな空間(通り)です。なんだかもったいないくらいのスペースではありますが、イベントスペースなども設けられていていつも何か行われたりしてにぎわっています。そういった意味でもとても親しまれている施設とも考えられますね。

 

 

また、天井には明りとりのための採光窓がいくつも設置されているので、部分部分で地上の光も入ってきているんです。こういった細かな作りは通路の快適性にもつながってきているんではないでしょうか。

 

この地下歩行空間の地上部分は、札幌駅前通りが南北に走っているわけですが、地上への出入り口も複数設置されており、利用しやすい環境となっていまして、各出口には番号が振られており、なれてくるとこの番号でどこのビルあたりに出られる、などもわかるため利用者の立場にたった配慮もしっかりなされていますね。

 

 

そして、さらに札幌駅に向かって歩みを進めていきます。

 

 

こちらはモニターが複数台設置されていますが、ここはイベント開催もできるんですかね?イスのようなものも散見しています。

 

 

モンベルショップなども地下通路に直結しており、

 

 

赤レンガ庁舎の手前にできている、赤レンガテラスも地下直結です。

 

 

まだ早朝ということもあって誰もいませんでしたが、イベントスペースもありましたよ。日中は多くの人でにぎわっているんでしょう。

 

 

そして飲食店も軒を連ねていました。ここ意外と利用しやすいんですよね。営業の合間の昼食時などに結構利用させてもらいました。

 

そしていよいよこの地下歩行空間も札幌駅に近づくと、少しその趣きが変わってきます。

 

 

札幌駅の区画に入る前、各柱にアイヌの織物でしょうか?展示紹介されているスペースがありました。道外からやってくる当方のようなものにはこういった細かな展示が目を惹かれてしまうんですよ。移動の最中の短い時間ですが、北海道に来ていることを再認識する瞬間です。

 

 

そしてついに歩行空間も地下鉄さっぽろ駅にたどりつくことで終わりが近づきます。地下鉄の改札を横目にみながらすすんでいくとJR札幌駅が目と鼻の先に。

 

 

札幌駅の区画はまた少し高低差があり階段があるのですが、すぐ脇にエレベーターも設置されているので特段の不便はないですね。

 

 

 

そして階段を上がって札幌駅直下の空間に入りました。

 

 

ここは地下街のAPIAの区画となっています。画像ごらんのとおりのデジタルサイネージ祭りです。とにかく目を惹きますよね。この通路をそのまま少し進むともうそこは札幌駅です。

 

 

駅の真下から構内で上がれるエスカレーターや駅の外側に出るエレベーターなどありますので、それを利用して地上に上がりました。

 

 

この日は少し天候が不安定でしたね。朝方雪もちらついていたのを良く覚えています。

 

 

すすきのから札幌駅までは所用時間約25分でした

今回はこの地点まで歩きましたが、地下通路自体は札幌駅の北側まで延びているので構内直下を通って駅の反対側までもう少し伸びている形となっています。すすきの駅からこの位置までの所用時間は約25分でしたので、ちょっとした運動といった感じです。急ぎの場合でしたらもちろん地下鉄を利用するほうが早いわけですが、地下鉄構内からホームに降りたりあがったりする時間などを考えるとそこまで時間もかわらないように思います。時間の余裕と体力と、そして手荷物などを考えて使い分けてみたり、時は運動目的で歩いてみるのもとても良いですよね。

 

札幌駅前にはこんな素敵な地下歩行空間がありますので、みなさま札幌へ出向かれた際にはご参考になってみて下さい。それではー。

 

 

 

地図

行程

 

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