太平洋フェリー 「きたかみ」

Car ferry

 

太平洋フェリー3隻の中で、もっとも古い船体がこの「きたかみ」です。主に仙台⇔苫小牧航路に就航していることもあり、利用機会に恵まれませんが、以前一度だけ仙台→苫小牧航路で利用することができたので、その時のレポートになります。

 

 

 

仙台港出港時刻は19:40。苫小牧港到着は翌日の11:00になります。苫小牧港からの行程(目的地)にもよりますが、札幌までの移動時間も2時間を見ていれば到着できますので、移動+宿泊というイメージで利用することができますね。仙台港の出港時間も夜の為、仙台での活動時間もしかっりととる事ができました。

利用した際は、仙台と北海道の出張を組み合わせた行程でして、仙台の営業時間を最大限に使い、その足で北海道に向かったことを思い出します。

 

仙台港フェリーターミナルは、名古屋からの移動でよく利用しているため、使い慣れた感があるのですが、ボーディングブリッジを通ってから先、船内の作りの違いは結構ありましたね。

 

 

いつもの入り口です。ここを通って船内へ。

 

 

まず驚いたのが、この階段。ボーディングブリッジから船体に到着すると、この階段が現れます。この階段を上がってから船内に入るのですが、荷物の多い方などは注意が必要かもしれません。

そしていざ船内に入ると。。。

 

 

このレトロ感と旅情を味わえるシャンデリアに迎えられました。「きそ」と「いしかり」とは大きく作りが違うことを実感します。

いつも太平洋フェリーを利用する際は、夜な夜なプロムナードなどで作業をしていたりするのですが、この日は出張半ばの移動ということもあり、早々に休む事にしていました。

 

 

当日の利用寝台はB寝台。価格は距離などと比較して考えると、少し高い気もしましたが、宿泊代込みでの移動としてみればずいぶんと安いものです。

 

 

季節柄なのか、この日の乗客は少ないようで、B寝台も一区画で自分のみでしたので、まわりを気にすることなく過ごすことができました。この2段ベッドはなんだか懐かしい感じです。学生時代に利用したフェリーは、どこもこんな感じの2段ベッドだったのを思い出します。

荷物を整理した後は、デッキを散策して出港を待ちました。

 

 

はじめて利用する航路というのは心が弾みますね。なかなか新しい航路を利用することはないので一層それを感じます。

 

出港してからは、腹ごしらえをして、就寝までのひと時を。

 

 

夜は太平洋フェリーの目玉ともいえるラウンジショーがあります。きたかみでも体験をしておきました。

 

 

他の2船とはまた違った感じのラウンジですが、これもまた立派ですね。船の中の施設ということを考えると十二分です。

 

 

この日はピアノの演目でしたね。普段聞く事のない調べを耳にするのは船旅の旅情を良く感じられるものです。クルーズ船などではこういった出し物などが多いのでしょうが、貨客船であるフェリーではなかなかこういった趣向をそろえているとこは少ないようですから、太平洋フェリーの充実度をきたかみでも感じることができましたね。

 

そしてこの日はおとなしく就寝し、明日に備えます。

 

 

スポンサーリンク

翌日、目をさますと天候はあいにくの雨でした。

 

少し波高も高いようで、大きな揺れを感じる目覚めです。

この画像ですが、じつはこれは「きたかみ」特有のショットかもしれません。実は、他の2船では、公共スペースからはこのアングルでの景色を見る事ができません。現在はわかりませんが、新日本海フェリーの船などは船体前方に休憩室のようなラウンジがあり、この景色を眺めることができたのですが。

きたかみにはそのフォワードサロンともいえる区画が準備されていたのが印象的でした。

 

 

進行方向に向かっての景色を眺める事ができるのはやっぱり気分が良いですね。これで天候がよければ、ゆっくりとちがづいてくる北海道を楽しみながら眺める事もできそうです。

 

そして、荷造りを終えてあとは下船までは、売店などの施設をうろうろとして、船内デッキにて過ごしました。

 

 

みなさん、思い思いの時間をすごされているようです。きそ、いしかり、きたかみと、太平洋フェリーの3隻はどれも個性があります。好みは人によって違いますが、きたかみときそは、あたたかみのある内装や作りがとてもすごしやすい印象で個人的に好みです。いしかりももちろん、一番の新造船ということもあり、快適な船旅を送れますが、少し昭和な雰囲気を感じれる、このきたかみなどは気負わず楽に利用できる代表格かもしれません。個人的には「きそ」がもっとも好きですけどねw

 

 

 

そして楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、苫小牧港に到着です。

 

 

名古屋、仙台、苫小牧の3つの港の中では、この苫小牧港がもっともターミナルが充実(?)しています。様々な航路があるからでしょうか。ここ数年では、北海道への船旅は時間の関係上、なかなか利用しづらくなってきたのですが、この時と同様に、機会をみつけてまた利用してみたいと思います。

 

 

 

地図

行程

  • 乗船日 : 2014年12月10日
  • 利用寝台 : B寝台
  • 運賃 : 8,300円
  • 移動距離 : 560km

関連リンク

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいねよろしくです♪

Twitter で
Car ferry
6デッキの温かみあるデザイン が心地よい船旅 / 太平洋フェリーきそ

本年4月に名古屋→仙台間にて太平洋フェリーを利用した際、お気に入りの「きそ」に乗船できました。過去記 …

Car ferry
眼前を さんふらわー横切る 海上での邂逅 / 太平洋フェリー

毎度の仙台出張時に利用している太平洋フェリーですが、今回は仙台から名古屋への帰路の際に眼前を さんふ …

Bus
名古屋港フェリーターミナルから 野跡駅経由で名古屋駅 へ移動

  太平洋フェリーの乗下船の場所である、名古屋港フェリーターミナルですが、名古屋駅を基点に …