もしかしたら広島は世界から見ると、東京よりも知名度は高いかもしれません。1945年8月6日に人類史上初めて、原爆の被害に遭った年として、世界中の人々の記憶に刻まれています。
広島市内を東西に走る商店街、本通りの西端に平和記念公園と並んで立地している、原爆ドーム。広島の人はもとより、今では多くの海外から訪れる方々が目に留まります。
当方は広島出身ですが、幼少のころから、原爆ドームや平和記念公園を身近に育ちました。年齢を重ねるごとに、その重さを感じるようになってきています。
海外からは実に多くの方が訪れていますが、年々その数が増えているようにも感じますね。世界遺産に認定されてからは、特に英語で表示された案内板の整備が進んだのではないでしょうか。見てのとおりみなさん、案内板の内容をしっかり読まれています。
今では原爆ドームとして名が知られていますが、往時は「広島県産業奨励館」として、広島の物産を紹介し販売する産業の一躍を担っていました。原爆はこの産業奨励館の至近、高度約580mあまりのところで爆発したといわれています。
爆心地であるこの土地には、多くの人々の生活が街並みの賑わいとともにありました。その跡地に恒久平和を祈念する意味で平和記念公園と原爆ドームがあります。
観光地ではありますが、歴史の背景を鑑みればやはり観光地とは言い難いものがあるのです。先に述べましたが、当方も年齢を経るごとにその重みを考えるようになりました。
平和記念公園内には、資料館がありますが、是非広島を訪れた際は足を運んでいただきたいものです。また、市内中心部には被爆建物も点在していますので、合わせてご覧いただく事でまた感じ入ることもあるのではないでしょうか。
多くの観光客の方、特に海外の方は神妙な面持ちで公園と原爆ドームを回られています。皆さんそれぞれの思いや考えがあると思いますが、軽率にVサインなどされる方はめったに見ることもありません。
当方も広島に入った際は少しの時間でもあれば、公園や原爆ドームに足をなるべく運ぶように心がけたりしているものです。教科書の中だけしか見たことのない方がまだまだ多いとは思いますが、広島を訪れる事があれば足を伸ばしていただくことも検討いただければ、広島出身として幸いに思います。
近年、公園内、公園近郊の整備が一段と進んでいるようです。観光地としてのランドマークと、平和を祈念するモニュメントとしてその存在感は益々増しています。
地図
行程
- 訪問日 : 2016年11月11日
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