本年4月に名古屋→仙台間にて太平洋フェリーを利用した際、お気に入りの「きそ」に乗船できました。過去記事でもご案内していますが、「きそ」の 6デッキの温かみあるデザイン が個人的に特に好みなので今回はその点にフォーカスしてレポートしてみます。
太平洋フェリー「きそ」概要
公式サイトにて確認すると、太平洋フェリー各船の概要を見ることができます。現時点での最新の船舶である「いしかり」が就航するまでは、この「きそ」が看板船として、2005年~2010年のフェリー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。ちなみにこの太平洋フェリーは同賞を26年連続で受賞中です。(公式サイトにて受賞紹介がされていますのでご参考下さい。)
この「きそ」ですが、キャッチコピーが、「南太平洋のしらべ」となっているように、南太平洋のリゾートホテルをイメージした内装などになっているようです。温かみのあるデザインはこのコンセプトからなんでしょうね。
そして、船体の概要ですが
- 総トン数:15,795トン
- 全長:199.9m
- 全幅:27.0m
- 最大速力:26.73ノット
- 最大出力:32,200馬力
と公表されており、最新の「いしかり」にもおとらないスペックを現在でもほこっているようですね。
6デッキの温かみあるデザイン に注目してみる
今回フォーカスしてレポートする6デッキですが、船内での時間をもっとも長く過ごすフロアでもあります。そのため、多くの施設などが集中していますので、画像を交えながらご紹介していきます。
まず、5デッキのエントランスフロアから階段または、エレベーターで6デッキにあがれるのですが階段部分はご覧のような感じ。エレベーターは画像の白く上に伸びている部分の後ろに設置されています。
そして6デッキにあがると温かみのある色味でデザインされたフロアが拡がっています。
乗船中に思い思いに過ごせるようにフロアの各所にソファーなどのレストスペースが余裕を持って配置されています。この6デッキにある施設は次のとおりです。(客室はのぞきます)
- スタンド「マーメイドクラブ」
- レストラン「タヒチ」
- ラウンジ「サザンクロス」
タヒチでは各食ビュッフェ形式にて食事が提供されています。船体の後部にあたる部分になるので、まどから船体の後方の風景なども楽しむ事ができますね。マーメイドクラブはバーカウンター形式で飲料や軽食を提供されています。マーメイドクラブからタヒチまではプロムナードでつながっているのですが、その通路沿いにカウンターテーブルやソファーが配置されていて、海上の風景を楽しみながら読書などに興じる方も多いです。
今回、サザンクロスの画像を撮り忘れてしまったので、過去の画像にてご紹介しておきます。船体の中央部に設置されている、本格的なショーラウンジです。映画やラウンジショーなどが催されていて航海中の楽しみに欠かせない存在です。
船内のラウンジであることを忘れるくらい立派なラウンジの印象です。
あわせて前述のプロムナードについて補足で画像(過去画像ですが)をご紹介しておきます。マーメイドクラブからタヒチまでの通路にあたるこの部分ですが、個人的に大好きな区画でコンセント付きのカウンターテーブルや窓際に配置されたソファなどゆっくりとした時間を過ごすには最適な場所かと思います。
ちょっとカウンターのテーブルの画像がなかったですね(汗 画像のつきあたり部分がレストラン「タヒチ」になっています。
この6デッキには5デッキからあがってすぐのところにピアノが設置してあり、日中のショーはデッキにて行われています。夜はサザンクロスでのラウンジショーになるのですが、デッキでのショーも開放感があって良いですよ。
好みは分かれるところだと思いますが、いしかりのすっきりとした内装も良いですが、個人的にはきその温かみのあるデザインがやっぱりすきですね。皆さんも両船に乗られる事があれば是非比較してみて下さい。
それでは今回の利用した行程を時系列で簡単にレポートしておきます。
名古屋港を19:00出港
名古屋港フェリーターミナルまでは、名鉄バスセンターからの直行バスにて移動しました。乗り換えなしでの移動はやはり楽チンです。
春先ですが、少しづつ日が傾き始めた頃にフェリーターミナルに到着です。到着後は乗船手続きを済ませて、ターミナルの2F からきその大きな船体をパシャリと。
名古屋港フェリーターミナルでは乗船前のこのポイントが絶好の撮影ポイントの一つです。大きな船体が見渡せますからね。惜しむらくは後方からの眺めなのが残念なところですが。そしてそのままながーいボーディングブリッジを歩いて乗船します。
乗船後はすぐに荷物を寝台に片付けに向かいました。今回もS寝台での利用です。
S寝台はベッド下のスペースがすーつケースなどの収納に使えるのでとても便利ですね。B寝台そばにおいておかないといけないのでその点は大きな違いではないでしょうか。
そして荷物を片付けて一息ついてしばらくすると、出港時間になったので、屋外デッキに出て出港風景を眺めてみます。名古屋発の場合は夜ということもあり、出港すぐに名港トリトンをくぐって港外に向かっていくのが最初のイベントですからこれは外せません。
出港後は食事をしたり、作業をしたり、ラウンジでショーを観覧したりとゆったりとした時間を過ごして早めに就寝しました。翌日は夕方前に仙台到着見込みなので結構ゆっくりと過ごす事ができるので、夜は早めに就寝です。ちなみに早めに就寝の大きな目的は朝焼けを見るためだったりするのですが、5デッキに日の出の時刻などの案内がありますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
船の現在位置と、合わせて参考になります。
日の出鑑賞と姉妹船とのランデブー
翌朝早朝に早起きをして屋外デッキへ足を運びます。ここで注意点ですが、洋上は近海と言えど結構寒暖の差がありますので、服装は留意点です。防風防寒対策などは季節に合わせて適宜行ってから向かうのが良いのではないでしょうか。ちなみに船体は結構な速度で運行されていますから風は結構ありますのでその点も重要ですね。
早起きをして屋外に出るとこんな感じ。残念ながら雲が広がっていて期待のできない天候でした。ただ、遠くの空が明るいのと、すこし晴れ間のようなものも見えたので、少しの間粘って待機してみました。せっかく早起きしましたしね。
うーん、でもやっぱりこんな感じでしたねw 残念です。日の出鑑賞はまた次の機会の楽しみにとっておきたいと思います。
そして、朝せっかく早起きしたので、2度寝はもったいない為、そのまま朝風呂へ。洋上の大浴場は気持ちが良いですから!
昨年の5月にきそを利用した際のレポートでこの大浴場に焦点をあててレポートしてますので、よかったらご覧下さい→ 洋上の大浴場 の愉楽 「太平洋フェリーきそ」
そして時間は流れてお昼になり、今回の乗船でこの昼食のみタヒチを利用しました。あとは食材持込で食にを済ませていましたので。
あまり混雑時にあたらないように少し遅めの時間に出向いたのですが、ご覧のようにゆったりと利用する事ができました。
海を見ながらの食事は贅沢ですね。これも船旅の醍醐味かと。
そして食事後、船は一路仙台へ向かって進み14:30頃でしょうか、恒例の姉妹船とのランデブータイムです。結構近いところを通り過ぎるので見ごたえあるんですよね。
お互いに汽笛を鳴らしながらの邂逅です。向こうの船の屋外デッキの人を見れるくらいの距離感ですからこれもはずせないイベントですね。
そして、去っていく姉妹線いしかりを見送ったら仙台はもうすぐそこです。
仙台港には定刻より少し早い16:30に到着
定刻は16:40着予定なのですが、この日は少し早く16:30には港に降り立つ事ができました。到着が近づくとアナウンスなどで案内があるのですが、早い方で30分くらい前から身支度を整えて5デッキのエントランスに待機される方が多かったですね。
仙台港についたらすぐの移動になるのですが、ボーディングブリッジから「きそ」の前方からの船体を見ることができるので、振返ってみておくことにしましょう。大きな船というのはその圧倒的な存在感が大きな魅力ですね。下船時は後ろ髪を引かれるおもいですが、また利用したいと毎度思ってしまいます。
是非ご参考になってください、それではー。
※今回は名古屋から仙台へのレポートでしたが、みなさまも是非快適な船旅の参考になさってください。このときの復路(仙台→名古屋)も太平洋フェリーを利用してさんふらわーとの邂逅などもレポートしてますのでご参考になればと!
地図
行程
- 乗船日:2018年4月16日
- 区間:名古屋港FT→仙台港FT
- 運賃:4,900円(S寝台・早割り)