Helsinki-Suomi Finland ☆

Voyage

 

個人的に好きな北欧に初めて行ったのは、2011年3月。くしくも東日本大震災が起きた、まさにその時にフィンランド・ヘルシンキに滞在していました。その為良く記憶に残っているのですが、あれから約6年が経って、いつかまた行ってみたいとふと思ったりしています。


 

 

実はフィンランドへの渡航は新婚旅行でワイフとともにでした。スペインのバルセロナと合わせた行程だったのですが、ワイフはバルセロナに行きたく、当方はヘルシンキに行ってみたく、という2人の希望を合わせたハネムーンだったのです。

まず最初にバルセロナに行き、その後のヘルシンキという流れだったのですが、気候が違いすぎて服装もがらっとかわりましたよね。なにせ、ヘルシンキは北欧です。北極圏も国土の中に含まれるような立地ですから。

バルセロナのエルプラット空港からヘルシンキ・ヴァンター国際空港に向かいました。この度ではほぼ利用した航空会社はFinn airでした。マリメッコ柄の機体などもある、歴史の深い航空会社です。当方の居住している東海地方の中部国際空港からもヘルシンキ直行便が出ているのがなんだか親近感ですよね。確か、キャッチフレーズが「一番近いヨーロッパ」的な内容だったような。

 

タラップから搭乗し、いざヘルシンキへ向かいます。しかし、緊張感のない笑顔がはずかしい…w

 

 

 

アルプスの山岳地帯上空を通過したのか、眼下にはご覧の通りの風景が拡がっていました。見ていて飽きないのでずっと眺めていると一際目立つ山容が視界に入ったのでパシャリと撮影。どこの山でしょうかね?名だたる山なのかもです。

 

そして機体は一路、ヘルシンキへ向かいます。窓から見える風景も一変しました。

 

 

海は凍り、地表は雪原なのか凍りついているのかわかりませんが、地表部分は見ての通りの白銀の世界に染まります。

そして、北の地域ならではの光景も。

 

 

フェリーでしょうか?氷の浮かぶ、というか氷で埋めつくされた海原を突き進んでいるではないですか。日本では厳冬期のオホーツク海あたりでしか見られない光景ですが、この地域ではおそらくこれが冬の季節の日常なのでしょう。北欧4カ国間では多くの貨客船が就航しているようなので、こういった風景はそこまで珍しくないのではと考えられます。完全に凍りついたら運行はできないでしょうけどねw

とにかく珍しい風景を目にする事ができ、ヘルシンキへの期待も高まるというものです。

 

そして無事にヘルシンキ・ヴァンター国際空港に着陸。フィンランドの地に降り立ちました。日本からバルセロナに向かう際に一度この空港でトランジットしていますが、入国するとなるとまた気分が違います。

空港からはバスに乗ってヘルシンキの中心部へ移動。

 

 

意外だったのですが、そこまでは寒くない印象。確かに寒いには違いないのですが普通にアウターを着ていれば問題なかったですね。

 

 

町の造りはThe・ヨーロッパといった感じをうけますが、シンプルな感性を感じる佇まいなのは北欧のなせるわざでしょうね。冬季ということもあって、空模様から街の色までどんよりとしてましたが、夏季だと街の色彩とかガラッと印象が変わるのかもしれません。

そしてこの日はチェックインして宿の周辺を散策し、早めに就寝し翌日からの活動に備えます。

 

 

 

2日目は市内を観光し、世界遺産のスオメンリンナ要塞へ。

要塞には船で渡る(島に要塞遺跡があります)のですが、港に向かう道中、まずはヘルシンキのランドマーク、ヘルシンキ大聖堂へ立ち寄ります。

 

小高いところにある、この大聖堂は白亜の建物でとても北欧チックな雰囲気でした。ちなみに、大聖堂の前からの市内の景観はこんな感じ。そこまで高いというわけではなかったので、市内一望とはいきませんでしたが、雰囲気を感じていただけるかと。

 

この広場はとても良い感じだったのですが、やっぱり夏に見てみたいですよねー。きっと人々が行きかってにぎやかな感じでしょうねー。こういった広場は日本にはあまりないので、ヨーロッパの文化とでもいうのでしょうか、異国情緒を感じずにはいられませんし。

広場の中心にはご覧の銅像が。何かの記念碑かと思うので、広場を造るにあたっての意味や背景などもあるのでしょう。積もった雪は圧雪となって半分凍り付いてました、半分忘れてしまいそうでしたが、ここはやはり北欧ということを思い出します。

 

そして、大聖堂から港のある海まではそんなに離れていないので、街並み散策をしながら歩いていきました。

 

石畳とトラムの軌道がこれまた良い感じです。

ヘルシンキの足としてトラムは市内に張り巡らされていまして、Daypassのようなものもありました。ただ、街自体はコンパクトですから、十分歩けるので当方は滞在中、利用することはなかったです。今となってはちょっとくやしいですね、一回だけでも乗っておけばよかったかと。

 

そして港に到着するとご覧の光景(驚

もう完全に凍っています。そしてその上にさらに雪が積もったりもしていました。この季節は港のまわりはオフシーズンということでお店も閉店していたりと静かな感じでしたが、夏季はマーケットが開かれて、とてもにぎやかだということです。ますます夏に来てみたいです(願望

 

先の画像と、この画像に見える大きなフェリーはこのバルト海を運航しているフェリーの、バイキングラインと、タリンクシリヤラインです!

これいつか乗ってみたいんだよなー。北欧各国との航路が運行されているので、船で隣の国へ入国といったことが当たり前のようにできます。また、クルーズ船ではないので料金もリーズナブルなようなんです。タリンクシリヤラインは、お隣のスウェーデンや海をはさんで向かいのエストニアといった近隣国への航路のほか、ノルウェーやデンマークまでの航路もあるようでした。これはいつか必ず乗船してみたいものです!

 

そして、この港から次の目的地、世界遺産「スオメンリンナ要塞」に向かいます。かつてロシアからの侵攻に備えてつくられて要塞とのことで、港の沖に浮かぶ島に作られているのです。氷漬けの海をかきわけながら船でGOーーー

氷を掻き分けながら進む光景はなかなかテンションがあがります!当然の初体験!

 

ちなみに、この船に同乗された方がワンコを連れて乗船されていましたので、記念にパシャリと♪

サルーキーでしょうかね?とても珍しい犬種のように見えました。おとなしくシートでご覧の通り。ヘルシンキでは、船のほか、公共の乗り物や施設にも普通にワンコをつれて入る事ができるようです。(※そのように見えました、百貨店にもつれて入られている方がいましたね。)さすが福祉の国、北欧です。

 

そうこうしているうちに目的に到着。島といってもそれなりに大きいのと、凍り付いていたので、歩くのには注意が必要でした。というよりヘルシンキ滞在中は何度か転倒した記憶がありますw

スオメンリンナ要塞については別記事にて改めてご紹介していくことにしますが、ご覧のとおり大砲などが鎮座していまして、往時の面影を垣間見れました。ロシアとの関係性も時代によって変わっていったフィンランドの生き証人ともいえる遺産(生き証人という例えは変ですかねw)ですので、フィンランド旅行の際はぜひです。

 

そして数時間、この要塞で過ごしたあと、同じく船に乗ってヘルシンキ市内へリターンして市内散策を。

これは港から程近いところにある、ウスペンスキー寺院です。先のヘルシンキ大聖堂は、国教であるフィンランド福音ルター派の教会ですが、このウスペンスキー寺院は、ロシア正教会の建物なのです。フィンランドという国がこれまでに歩んできた歴史が、こういったところでも見えてますよね。公用語は英語とフィンランド語ですが、フィンランド語はロシア語よりの言語だったように思います。スウェーデンやノルウェーの言語とは文法そのものが違ったような…(主観です)この辺が北欧4か国の中でもフィンランドの独自性かもしれませんねー。

 

そしてこの寺院を堪能した後は、宿に戻る前に市内中心部の繁華街にてぶらりとしてみました。

とってもキレイな街並みですよね☆ このあたりが一番の中心街です。

本場のマリメッコのショップももちろんありましたよ。日本国内で生地を買うのに比べると、当時の為替で半額くらいでした。とても安い♪

 

そしてこの旅でファンになった「FAZER」チョコレートを中心としたお菓子屋さんで、空港でも沢山の商品を見ていました。お土産に大量に購入したことは言うまでもありませんwフィンランド観光にかかせない旅のお供とお土産は絶対にここですよw

他には、かつての世界最大の携帯電話メーカーだった「Nokia」のショップなども。

日本国内では目にする事のできないものがとても多い印象の街中です。百貨店や専門店で洋服や雑貨も見て回ったのですが、日本に入ってきていないものがとても多くて面白かったですね。

他にもちょっとした路地におもしろそうなお店がいろいろとあって飽きることなく街ブラを楽しんで2日目を終えました。

 

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そして運命の3日目。。。

起床して身支度を整えて、ワイフの準備が整うのをホテルの部屋で待っていたのですが、ふと思いつきでTVを付けてみたんです。ヘルシンキの前に行ったバルセロナでもTVはつけなかったのですが、この時はなんというのでしょうか、何気なくTVのスイッチを入れてみたんです。すると、CNNのチャンネルが映し出されれて画面いっぱいの日の丸の画像の上に、「Japan earthquake」の文字が。。。

そう、この日は2011年3月11日。日本にとっては忘れる事のできないあの日です。

そしてこの画像が、そのとき思わずとったものです。マグニチュードも刻一刻と上がっていき情報が錯綜していたことが伺えました。このときの海外メディアの報道では、この段階ではやくも原発の事にかなり触れていたことが印象深かったのですが、日本国内では数日後からでしょうか、この点が海外の正直な反応だったのでしょう。

また、日本国内では画像などもそれなりに自主規制のようになっていた感じがあったかと思いますが、このときTVを通してみていた日本の画像は震えがくるほどのものだったように思い出します。(あくまでも主観です)

しばらくは日本の家族への連絡や、刻一刻と変わる情報に食い入るように見て、午前中の大半を心ココにあらずといった感じですごしました。

 

 

家族との連絡もとれ、とりあえずは状況などもわかってきたので、ホテルにいてもできる事もないと考え、二人で街に出る事に。ホテルのボーイさんや受付の方、街で話した方々などは一応に「大丈夫、大変だね」と気遣って声をかけてくれたのがとても嬉しかったのですが、実際に被災されている方たちの事を思うとなんともいえない気持ちでした。

お昼過ぎまではそんな気持ちではあったのですが、翌日の帰国の前に最後に街中の施設なども見て回ろうとワイフと供に市中に出てみました。

美術館や博物館などを中心に回って、フィンランドの歴史やアートなどを体感する時間に。残念ながら有名な教会なども他にあったのですが、工事中だったりと見れないものもいくつかありました。

 

あっこれは、今回まったく鉄道を利用していないので、雰囲気だけでもと行ってみたヘルシンキ中央駅です。日本でいうと東京駅といった感じ。ヘルシンキが日本のTV番組に出るときは、駅の両横に鎮座しているこの石像がだいたい写されています。なかなかの男前でしたよ。

とっても重厚な造りの駅舎で、中にも一応入ってみました。

THEヨーロッパの駅といったプラットホーム。色とりどりの車輌がならんでいて、ここからフィンランドの各地に向かっていくんでしょうね。

 

そして、最後は宿の近くの専門店ビル(ファッションビル)、Kamppi(カンピ)でお土産などを物色する事にしました。

右の後ろに見えるソコスプレジデンティがこの時、投宿していたホテルでして、とても近い位置にあったので便利でしたね。ヘルシンキ中央駅もすぐ目の前なんです。

ヘルシンキっ子のオシャレスポットなんでしょうかね、比較的若い客層でした。このカンピにはこの数日の間にかなり足を運んだのですが、海外アパレル、雑貨、他もろもろを一同に見る事ができたのでとても興味深かったのですが、先にご紹介した、中心街の路面店などはその雰囲気も含めて絶対に歩いて回っておいたほうが良いですねよ。様々なクリエイターのお店などもならんでましたしね。フィンランド、特にヘルシンキを感じられるお店はやはり路面などの市中にあるように思いました。

 

そうこうしてこの日も終わり、翌日は機上の人となって日本への帰路に付きました。空港でも何人かの方々に声をかけていただいたのですが、何分日本国内のことはTVと電話で話した家族からの情報しかありません。漠然とした不安も感じながらの復路となりました。フライト時には機内アナウンスにて震災のことにも触れられていましたが、同乗されていたみなさまも一様に同じ想いだったかとおもいます。

 

 

そんなこんなでバルセロナ、ヘルシンキと続いた旅も終わり、とても思い出深い時間を過ごす事ができました。またいつか再びこの地に降り立って、この時の記憶と想いを反芻してみたいと思いますが、欧州は航空機が発達した現代でもやはり遠い「かの地」。それだけに自分の人生にとって大きな思い出となったように思います。

でも、絶対またいつの日かー!

 

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